「全日本剣道連盟居合(解説)」を読む 3
2011-09-12


切る場所

 抜きつけ・抜き打ち・袈裟切り等は、切る場所を厳密に指定されています。

 「全日本剣道連盟居合(解説)」の(動作)より、各業の斬りつける部所を抜粋します。

抜きつけ
【一本目】「こめかみ」めがけて
【二本目】「こめかみ」めがけて

抜き打ち
【六本目】右斜め面からあごまで
【七本目】頭上からあごまで
【九本目】右肩口から左脇腹まで

袈裟切り
【三本目】左肩口から袈裟に
【五本目】右脇腹から逆袈裟に/左肩口から袈裟に

その他
【十一本目】左斜め面からあごまで/右肩口から水月まで
      左脇下からへそまで/右腰腹部から左腰腹部


 前回の記事で書きましたように、制定居合の仮想敵は自分と同じ体格を想定しています。

 何も無い空中で敵の大きさを想定し、正しい位置に切先を止めるのは意外と難しいものです。一度、壁に自分の顔や水月の位置をマークして、切先を合わせてその高さを覚えるのが良いかもしれません。

 先生から「抜き打ちが高すぎる!」と注意されたときは
  「チェ・ホンマンがいきなり襲ってきたので…」
 と言ってみるのも吉かもしれません。
 注意される内容にあわせて池乃めだか、彦摩呂等二三人見繕っておきましょう。

 その後、先生に袈裟に抜き打ちされても、当方は責任を取りませんのであしからず。
[居合道覚書]

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