「全日本剣道連盟居合(解説)」を読む 4
2011-09-13


柄当て

 前の敵を柄で打って、その間に後ろの敵を突くという業が三本あります。後ろの敵は全て「水月」をつきますが、前の敵を打つ位置はそれぞれ異なります。

 「全日本剣道連盟居合(解説)」の(動作)より、各業の打つ箇所を抜粋します。

【四本目】「柄頭」で正面の敵の「水月」に
【八本目】「柄頭」を敵の両眼の間に
【十本目】敵の右こぶしを 〓中略〓 柄の平で

 さらに【四本目】と【八本目】では後ろの敵に振り向く時の動作が異なります。

 「全日本剣道連盟居合(解説)」より
【四本目】鞘だけ後方に引きながら後ろの敵に振り向き
【八本目】直ちに後ろの敵に振り向きながら「鞘引き」をする

 【四本目】では鞘を引きながら後ろを振り向くのに対して、【八本目】では振り向くのが先になっています。

 何故振りむくタイミングが異なるか、解説書には書かれていません。
 おそらく行間を読め、という事なのでしょう。
 双方の業の柄当の位置の違いが、この差を生むのかもしれません。
[居合道覚書]

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